訳あって、一軒家の住宅を手放し県営住宅にお住まいになっているお客様。
一軒家の頃からお世話になり、県営住宅にお引越した時もお風呂のバランス釜や浴槽を弊社で設置させて頂きました。
都市ガス供給の県営住宅ですが、ガス機器周辺の事はいつも呼んでくれていました。
今回も風呂の火が点かないと連絡を頂き伺いました。
すっかりご無沙汰していたのですが、訪問してびっくり。
昨年、ご主人がお亡くなりになってました。
「どうかな〜直る?」
「ここに来た時につけてもらったのだから、もう古いよね〜」
と、奥様。
設置から14 年。
直しても他が悪くなる可能性の高い年式。
奥様はダメだったら新しくしてと言いました。
でもね、色々考えちゃったんです。
今後、どうなるのかな〜って
確か、お子さん(と言っても年齢は私より上です)が3人いたはず。
今はまだ、パート勤めしたりしてピンピンしていますが、ご主人も亡くなりお一人になってしまったし奥様のご年齢からして、そろそろお子さんが「一緒に住もう」と言って来てもおかしくないしな〜
買替えればかなりの高額。
買替えてすぐにお子さん達の所へ引越しとなると勿体ないしな〜
部品も、まだメーカーにあったので直すことにしました。ある意味、私の覚悟にもなりました。
部品の手配が出来る限り直し続けよう。
高齢化社会と言われ何年か経ちますが、このような事例って今後、沢山でてくるのだろうな〜
安易に買替えを提案するだけが、プロの仕事ではないな。
もっと、お客様に寄り添うことも必要になってくるのでしょうね。
そんな事を考えながらの修理でした。